イケメンを前にすると緊張する。イケメンと話していると、自分と話していて楽しいのかと思う。イケメンから遊ぼうと言われると、何かの勧誘かと疑う。イケメンに雑な対応をされても、しょうがないと思う。
なぜだろう、いつからこう考えるようになったのか。いつからイケメンというだけで自分より価値がある存在と思うようになったのか。いつからイケメンの前では引け目を感じるようになったのか。
当たり前だが、イケメンも人だ。完璧ではない。もちろん、中には性格も良くて話しがおもしろい人もいる。それでも、完璧ではない。
たしかに、パっと見か数回会って分かる魅力がある人はモテやすい。自撮りに何百もイイネがついていると、天上人なのかと思ってしまう。
だからといって「見た目がいい方が価値がある」というのは違う。人の魅力というものは本当に、本当にたくさんある。
約束を忘れないこと、仕事の返信が早いこと、自分の意見を持っていること、自分の機嫌をとれること、ご飯粒を残さず食べること、デート中にスマホばかり見ないこと。あげればきりがない。
心がけたいのは相手の見た目や年齢やステータスがどうであれ、対等に接することだと思う。相手と自分を比べて足りないところを考えるより「自分は何を提供できるか」「自分の魅力は何か」を考えた方がいい。相手に違和感をもったら、ムカついていい。
冒頭にあげたようなことは、正直今でも考えてしまう。けれど、そんなときは一呼吸おくようにする。勝手に上下関係を決めないようにしたい。
そんな私。
