親の前で不機嫌な態度をとることがある。学生の頃よりはましになったが、なくなったわけではない。そのたびに「この年になってまで・・・」と、自己嫌悪に陥る。
帰省中は機嫌よくいようと思うのだが、少し嫌なことがあると途端に保てなくなる。
内心「あぁ、まただ」と思っていてもやめられない。そんなときは外出したり、気持ちが落ち着くまで親と距離を置くことにしている。
思えば学生時代は何度もひどいことを言った。よく愛想を尽かされなかったと思う。
一度、母に話したことがある。自分が不機嫌な態度をとってしまうこと、そのあと自己嫌悪に陥ってしまうこと。そのときはたしか「そういった感情を出されないことのほうが心配」と言われた。
そこで気づく。自分が不機嫌な態度を出せるのは、それでも見捨てられない自信と許されるという甘えがあったからなのだ。
親は一枚も二枚も上手だった。ただそのことがわかったからといって、自分の不機嫌をなくせるほど器用な性格ではない。
だから私は親と離れて暮らしている。親との関係性は悪くない。むしろいい。だからこそ、不機嫌になってしまったときに自分を責めてしまう。その時間を減らしたいのだ。
不機嫌を治す努力より、相手を嫌いにならない距離を保つ方が私にとってはしやすい。
親に限らず、人との距離が近すぎるとしんどい。物理的にも、精神的にも。相手の性格がどんなによかったとしても、である。人が嫌いなわけではない。めんどうな性格だなと思う。
実家には年に2回ほど帰省している。月に一度は電話もしている。今はこのくらいがちょうどいい。
そんな私。
▲「一緒に住む」が向いてない人へ