6月がはじまった。緊急事態宣言も解け、街には人と活気が戻りつつある。対照的に私は無職になった。
▲雇い止めを告げられた時のこと
契約が終了する前、派遣会社の求人に何件かエントリーしたが全滅。今後もコロナの影響による求人数の減少、かつ応募が集中し紹介が難しい状況が続くらしい。
数少ない求人には経験や資格のある人が優先される。私には宿泊業の経験しかなければ資格もない。状況は厳しい。
ハローワークに行き、求人雑誌やサイトも調べてみた。やはり自分に向いていそうな求人は少ない。
えり好みしてる場合でないことはわかっている。しかし焦って応募し、仮に採用されたとしても続かなければ意味がない。そこで、6月は「待つ」と決めた。
幸い今月入金される最後の給料と貯金を合わせ、生活費は2ヶ月もつ。失業保険の給付制限がなければさらに数ヶ月。その頃には求人数も徐々に増えていると期待する。
さて、待つと決めたものの不安は消えない。お金のこと、先が見えないこと。余裕がないときには、実家住みや正社員が羨ましくなる。
比較される側にだって人知れぬ苦労があるにも関わらず、心の中で不幸マウンティングをしてしまう。派遣という働き方や一人暮らしを選んだのは自分なのに。なかなか器用には開き直れない。
ただ、不安も時間が経つと薄まってきた。良くも悪くも慣れてきたのである(状況はなにひとつ変わってないが)
ブログを書く時間や友人との電話が増え、自炊や体の手入れをするようになった。働いていたときには余裕がなく、後回しにしていたことである。
それに気づきもあった。仕事をした方が気持ちが安定するのである。もちろん、労働に伴うストレスはある。けれど、働かないストレスというのもある。
収入がなければ貯金は減り続ける。毎日が自由だと、張りあいがない。飽きる。これでいいのかという気分になる。私の性格だと、罪悪感無く人生を楽しむには適度な仕事が必要なのだろう。
以上が近況である。そういえば定額給付金が振り込まれていた。ありがたい。生活費のたしに…という考えはない。旅費にする。それと、眼鏡も新調した。
せっかく時間があるのだ。どうせ、この先は厳しい。だったらこれぐらい楽しんだ方がお得でしょ。と、自分に言い聞かせている。
そんな私。